先月末の9月28,29日に、e-school生を含む学部3年生3名を中心としたメンバーが群馬県西部に位置する榛名湖に、湖底堆積物の柱状試料採取を目的とした調査に行ってきました。
榛名湖は、群馬県西部の榛名山山頂付近に位置する湖で、榛名山のカルデラ内に水が溜まることによって形成された湖です。
今回は、この調査の様子について簡単に紹介したいと思います。
2日間の調査日程のうち、1日目は波が高く作業は中止となってしまいましたが、2日目は天候も良く波も弱かったため、良いコンディションの中で予定通り調査を行うことができました。
今回の調査では、湖の北部1地点、中心部1地点、南部2地点の合計4地点にゴムボートで移動し、各地点でそれぞれ1本ずつ湖底から柱状試料の採取を行いました。
湖底堆積物試料の採取(採泥)には、押し込み型柱状採泥器を呼ばれる採泥器を用いました。
今回はダイバーの方々に協力して頂き、採泥器本体を湖底まで運んで湖底堆積物中に埋め込んでいただきました。
十分な深さまで湖底堆積物中に埋め込まれた採泥器を、ゴムボート上に残っている研究室メンバーがロープで引き上げて採取作業は完了です。
採取した柱状試料は、密閉して研究室に持ち帰りました。
これらの試料は、現在1本ずつ開封し、分析作業を開始したところです。
これらの堆積物試料中には、過去の湖の環境の変化や周辺地域における火山噴火の痕跡が記録されていると考えられます。
これから行われる様々な分析により、それらのことが徐々に明らかになっていくことでしょう。
最後に、試料採取にご協力して頂いたダイバーの方々、本当にどうもありがとうございました。
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